プロフェッショナルデンティストリー STEP4
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① 水平位や座位でのヘッドレストの角度によって下顎頭の偏位が生じるので、下顎が前突しない自然な状態にする。② 前歯に金属製のシム(mandibular guide shims)を咬ませて上下の歯が触れないようにし、中心位での咬合採得を行う。シムは通常、顔面の正中線に一致する位置で咬ませるようにする。①①②②① ロールワッテ① ロールワッテ② シムの貼付② シムの貼付③ 臼歯離開の確認③ 臼歯離開の確認準備下顎位の採得法④④⑤ 下顎を前方に動かす⑤ 下顎を前方に動かす⑥ 後方に戻す(数回くり返す)⑥ 後方に戻す(数回くり返す)⑦ シリコーンバイト材の挿入⑦ シリコーンバイト材の挿入① 筋の緊張がある場合は、ロールワッテなどを5~10分咬んで、緊張緩和を図る。② 下顎骨に対して左右の中心に位置する上顎に、シムをワックスで貼りつける(上下顎歯列のバランスがよく左右対称であれば、通常は上顎正中に位置する)。③ 臼歯部で離開するように、シムを数枚ワックスで貼りつけていく。④~⑥ 下顎を前方へ動かしてもらい、後方へ戻す。術者の親指で軽く後方へ押すが、力を入れず、あくまで誘導するきっかけを作るだけとする。数回、前方・後方へ動かしてもらい、上下タッピング運動をさせて、同位置に下顎が戻るのを確認する。※後方へ押しやらないように注意⑦ シリコーンバイト材を離開部へ挿入する。Fig.2-17 下顎位の採得法と咬合器装着のステップ⑧ 前方チェックバイト⑧ 前方チェックバイト⑧、⑨ 前方・側方チェックバイトを採得しておき、後で与える顆路傾斜角の参考とする。⑨ 側方チェックバイト⑨ 側方チェックバイト③③③ 金属製のシムの代わりにパラフィンワックスを用いて咬合採得をすることも可能である。その場合、下顎の前後の動きはさせない。Chapter 2咬合のとらえかた76

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