自家歯牙移植 増補新版
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自家歯牙移植072自家歯牙移植の分類 自家歯牙移植とは本来「同一個人においてある部位から別の部位へ外科的に歯を移動する処置」1である(Fig 1).しかし,歯の傾斜や萌出量を外科的に変更する目的で,いったん抜いた歯を元の歯槽窩内へ,方向や位置を変更して再植立する処置,すなわち外科的整直(surgical up-righting,Fig 2)や外科的挺出2,3(surgical extrusion,Fig 3)も,本来の移植と治癒機転がほぼ同じ経過をたどることから自家歯牙移植の範疇の1つと考えられる.また,こ自家歯牙移植の分類Fig 2a 術前.傾斜と深部う蝕がみられる歯の外科的整直.Fig 2b 術中.いったん患歯を脱臼させたあと,抜歯窩内に窩洞を形成する.Fig 2c 術直後.歯の再植立.Fig 2d 治癒後,補綴処置を行う.Fig 1a 術前.機能に参加していない智歯を保存不可能な第一大臼歯部へ移植.Fig 1b 術中.受容側の歯とドナー歯の抜歯.Fig 1c 術直後.受容側の抜歯窩へドナー歯を植立.Fig 1d 治癒後.本来の移植歯槽窩内移植① 外科的整直acacbdbd

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