自家歯牙移植 増補新版
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CHAPTER 4 自家歯牙移植の分類と,適応症かどうかの判断基準073れらの処置を歯槽窩内移植(intra‐alveolar transplanta-tion)3,4,5,6,20ともよぶことができる.さらに,根管由来の問題を解決する目的などで,歯を意図的にいったん抜歯し,口腔外で処置を行った後,元の歯槽窩に元どおり再植立する治療,すなわち意図的再植7,8(intentional replantation,Fig 4)も移植処置の1つとみなしてもよいように思われる.そこで自家歯牙移植を,①本来の移植,②歯槽窩内移植,③意図的再植の3つに分類して,それぞれの適応症について検討する.また,歯科各分野での適応症の観点からも考察を加える.Fig 3a 術前.深部う蝕に罹患した歯の生物学的幅径を再確立する必要がある.Fig 3b 術中.いったん患歯を脱臼させる.Fig 3c 術直後.患歯を歯冠側に位置させて,再植立する.Fig 3d 治癒後,歯冠修復(補綴)処置を行う.Fig 4a 術前.通常の方法では治療できないような根尖病変が第二大臼歯にみられる.Fig 4b 術中.いったん患歯を脱臼させ,口腔外で歯根端切除と逆根管充填を行う.Fig 4c 術直後.患歯を元どおりの位置に再植立する.Fig 4d 治癒後.歯槽窩内移植② 外科的挺出意図的再植acacbdbd

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