痛みの特徴から主訴を解決するやさしい診査・診断
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歯髄の痛み ₇の歯肉由来の痛みは,歯髄由来の痛みと鑑別が難しい場合がある.しかし,歯肉由来と診断するために必要な所見は,プロービング時に出血が認められ,かつ痛みが誘発され,自発痛で感じるよりも誘発時の痛みを強く感じる可能性が高いことである.また,それが自発痛の原因であった場合は,歯肉のみへの麻酔診で痛みが消えれば確実に診断できる.自発痛なし,誘発痛がある症例[症例5-2] 咬んだとき痛い症例患者:40歳,女性主訴 咬むと痛い,咬んでいるとだんだん痛くなる図5-12a~c 患者は痛い部位を示す.初診時の口腔内写真とエックス線写真.部位 ₆付近の咬合時痛ケーススタディー189

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