歯科衛生過程 HAND BOOK
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図1-1 対象者の現在抱える問題は、過去に原因があり、それが将来の問題へとつながっている。1.歯科衛生過程とは 歯科衛生士は、現場で様々な問題を抱える対象者に出会うことになります。 ここに異なる問題を抱えた3人の対象者がいます。レジン修復があるが、う蝕は認められず、生活習慣も良好である。本人は、この状態を維持し、もっと健康になりたいと考えているAさんの問題脱灰やう蝕もないが、最近よく間食するようになったうえに、炭酸飲料をよく飲むようになっているBさんの問題Cさんの問題下顎臼歯歯頸部に複数ヵ所脱灰があるが、実質欠損は認められない 歯科衛生士として、この方たちの「口腔の健康を生涯にわたり支援していく」ために、どう関わっていくべきでしょうか? 問題がそれぞれ違うだけに3人3様の問題解決が必要であることは明白です。ではそれぞれに応じた解決策をどのように考え、導き出していけばよいのでしょうか? その糸口をつかむために、まずは下記の図1-1を見てください。本図は、対象者の問題が時間の経過とともにどう変化してくるかを表したものです。現在起こっている問題は、「過去の行動」の結果です。また、将来起こる問題は「現在の行動」の結果です。過去、現在、未来は連鎖していることがわかりますね。原因過去行動=現在問題=過去の行動の結果未来将来起こる問題現在の行動の結果=UNIT1 歯科衛生過程とは何か

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