Digital Dentistry YEAR BOOK 2015
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20selected article from ijcdキーワード:キーワード:精度、CAD、デジタル、歯肉、印象、口腔内、スキャン、軟組織、歯肉縁下に及ぶ形成、歯、超音波【要旨】 コンパウンド印象であるか、口腔内デジタルスキャン印象であるかにかかわらず、歯肉縁下に及ぶ形成を印象採得することは、血液と唾液による影響を大きく受ける。後者は近年では光学法を用いているため、清潔で乾燥した表面を必要とする。一方、超音波は侵襲を与えずに歯肉、唾液、血液を透過するので口腔内の清掃、乾燥は不用であるという決定的な優位性をもち、口腔内の清掃、乾燥は不要である。さらに超音波の利用は侵襲を与える手技なしに歯肉縁下の構造の探査能力を向上させる可能性がある。これにより二次的な感染や炎症のリスクを軽減し、患者の快適さを増進できる。超音波機器は、おもに医療分野への応用と材料試験などの限定的な分野で使用されているが、解像度、精密さ、設計などが口腔内スキャンの必要条件を満たしているものではない。この論文の目的は、CAD/CAMに基づく歯科補綴物の製作用に形成された歯の、軟組織保存的デジタル印象を可能にする革新的な超音波技術の開発について詳述することである。高解像度の超音波技術と対応する口腔内スキャンシステム、またそれをいかにCAD/CAMシステムの工程に組み込むかなど、そのコンセプトと発展について述べる。軟組織保存的デジタル印象採得(Computer Aided Impression ;CAI):超音波3Dスキャンを用いた革新的コンセプトVollborn T*1,Habor D*1,Chuembou F Pekam*1,Heger S*1,Marotti J*2,Reich S*2,Wolfart S*2,Tinscher J*2,Radermacher K*1*1Lehrstuhl für Medizintechnik, Fakultät für Maschinenwesen im Helmholtz-Institut für Biomedizinische Technik der RWTH Aachen*2Klinik für Zahnärztliche Prothetik und Biomaterialien, Zentrum für Implantologie, Medizinische Fakultät RWTH Aacher<翻訳>松下容子(歯科英語通訳翻訳オフィス;勤務医,WDC/JUCメンバー)

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