重要8キーワードに学ぶ すぐ見てわかるインプラント101症例集
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234567818章 Immediate placement7章 Implant follow-up6章 Orthodontic implant5章 Implant restoration4章 Computer aided surgery3章 Peri-implantitis2章 Sinus augmentation1章 Bone augmentation4インプラント治療におけるメンブレンを用いない骨造成法岩本麻也(東京都勤務) 症例の概要 患者は47歳、男性。2012年6月に下顎左側ブリッジの不快感を主訴に来院。₆欠損、₇は慢性根尖性歯周炎により大きく骨吸収を起こし、CT画像において一部下顎骨の舌側壁にまでおよぶ骨吸収が認められた。₆部はインプラント体埋入、₇部は抜歯後、抜歯窩を覆う範囲内での1回目の骨造成を行った。後日₇部にインプラント体を埋入、および₆₇部に2回目の垂直的な骨造成を行うこととした。 処置内容とその根拠 2012年7月に₆部にインプラント体を埋入。その後、₇部は抜歯・掻爬後、抜歯窩および周囲骨をデコルチケーション後、骨補填材料を填入し、縫合した。3ヵ月後に₇部にインプラント体埋入、骨補填材料填入後に減張切開を行い縫合した。さらに、4ヵ月後に二次手術を行い、PT値も良好な結果を示した。今回、メンブレンを用いないことでメンブレンの露出による感染は認められず、良好な結果が得られた。図2 初診時の7部のCT画像。下顎骨舌側壁にまでおよぶ骨吸収が認められた。図3 ブリッジ除去直後の口腔内写真。図4 6部にインプラント体(プラトンジャパン社製、SAG TYPE 4 φ3.8×10L)を9mm埋入。図1 初診時のパノラマX線写真。図6 1回目の骨造成後のパノラマX線写真。図7 2回目の骨造成前の口腔内写真。骨様組織が認められる。図8 7部にインプラント体(プラトンジャパン社製、Type 4BiO φ3.8×10L)を9mm埋入。図5 周囲骨をデコルチケーション後骨補填材料(β-TCP、HA)填入。図10 上部構造装着前の口腔内写真。二次手術時にPT値6部-7、7部-4と良好な結果を示した。図11 上部構造装着後の口腔内写真。スクリューリテインのオールジルコニアクラウンを30Ncmにて装着した。図12 上部構造装着後のパノラマX線写真。インプラント体と上部構造の適合も良好であった。図9 2回目の骨造成後のパノラマX線写真。インプラント体埋入後に、骨補填材料填入後に減張切開を行い縫合した。23

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