改訂新版 開業医だから発見できる口腔がん
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36舌左側舌下部にみられたごく早期の舌がんです。やや白色がかった境界不明瞭な病変を認め、患者さんに説明して全摘生検を行い、早期がんの病理組織診断を得た症例です。・白色これがサイン左側舌縁部にみられたごく早期の舌がんです。やや白色がかった境界不明瞭な病変を、その後方には赤色のびらんを認めます。この症例も、患者さんに説明して全摘生検を行い、早期がんの病理組織診断を得た症例です。・赤色/白色・びらんこれがサイン右側舌縁部にみられた早期舌がんです。舌縁部の粘膜が全体的にやや白色を帯びており、その下方に乳頭状の腫瘤を認めます。出血しやすく、この腫瘤部分が早期がんであると、病理組織診断でわかりました。・白色・腫瘤・容易に出血これがサイン「生検」とは病変がどのような病気であるのかを顕微鏡などで調べるために、病変の一部をメスなどで切り取って行う検査のこと。「全摘生検」は、小さな病変などで、その病変をすべて採取して調べること。全摘生検とは

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