SAFE Trublesshooting Guide Volume2 患者由来性合併症編
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2-1 BP製剤投与が起因と思われるインプラント周囲骨吸収を認めた症例この病態がどの病期のステージなのか? あるいは単なる感染なのか? 術後、インプラントの遠心舌側部からプローブで骨を触知できる瘻孔を形成。また、骨壊死および感染を認めた。MRONJの可能性があるとするならば、2対処および解決方法(メソッド・シューティング)図7 インプラントの遠心部分より除去された腐骨片。図5 インプラント周囲には6~8mmほどのポケットを認める。図6 同部を浸潤麻酔下にて、開創せずに腐骨を除去した。図8 腐骨除去後のデンタルX線写真。インプラント遠心部のみに骨吸収が認められる。るために抜歯後即時インプラント埋入を施行したが、もしも抜歯後待時インプラント埋入を施行したならば、抜歯後の周囲骨反応を経過観察できたと思われる。患者にあらかじめ休薬を勧めるべきであったかは、答えが出ない。トラブルの対処 インプラント周囲には、遠心部にかけて8mmほどのポケットを認めた(図5)。同部を浸潤麻酔下にて、開創せずに腐骨を除去した(図6~8)。トラブルの解決方法 本症例では、できるだけ外科的低侵襲な手術とす49SAFE(Sharing All Failed Experiences) Troubleshooting Guide Volume2 患者由来性合併症編

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