PRD YEAR BOOK 2017
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別冊the Quintessence PRD YEARBOOK 2017   掲載論文 Highlight【全文翻訳】より欠損タイプがタイプⅠへ変換され、そのままタイプⅠの術式を適用して手術を行うことができる。しかしながら、重篤な垂直性骨欠損の症例では以下の方法で治療が行われるべきである。テクニカルノート:フリーカーテンフラップと乳頭組織移動術 このタイプの欠損では、セイフティフラップと呼ばれる拡大されたリモートフラップが利用されるべきである。フラップデザインはタイプⅠのケースよりも少なくとも1歯分大きくして形成する。垂直性骨欠損の重篤度に依存して、欠損から2歯分、3歯分、もしくは4歯分まで離して2本の縦切開を行う。から開始して連続的に歯槽頂方向へと単結節縫合にて閉創する。タイプⅡ:浅い口腔前庭と健全な骨膜Type II: Shallow vestibule and native periosteum適応症 この欠損タイプでは、重篤な垂直性骨欠損が原因で、もしくは骨膜には瘢痕形成を認めないがMGJが移動してしまった以前の外科的手術に起因して、患者の口腔前庭は浅くなっている。後者に関しては、遊離軟組織移植手術を行って前庭を深くすることに図1 タイプⅠ:通常の深さの前庭と健全な骨膜。(a)正面観。適切な角化組織と通常の深さの前庭に着目。(b)骨構造は、中程度の垂直的骨萎縮。(c)欠損部の咬合面観。(d)顆粒状無機ウシ骨と自家骨を1:1の割合で混合して移植した状態。(e)チタン強化型PTFEメンブレンを設置して安定化。(f)水平マットレス縫合と単結節縫合。(g)治癒後における臨床的結果。適切な角化組織と通常の深さの前庭を有し、適切な垂直的および水平的骨増生が獲得されている。(h)9ヵ月後にリエントリー。(i)良好な垂直的および水平的骨増生。adgbehcfi78

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