外来・訪問診療のためのデンタル・メディカルの接点
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86PART 2オーラルディスオーダー表5 各機能低下と対応する訓練例。機能低下の状況機能訓練例口唇閉鎖不全➡口唇訓練(図7)、発音訓練(図3)舌の可動不全➡舌訓練(図8)、発音訓練(図3)頬の可動不全➡頬訓練(図9)フードテストで食べ物が頬に残る➡頬訓練(図9)フードテストで食べ物が舌、あるいは口蓋に残る➡舌訓練(図8)RSSTが3回未満➡首の体操(図10)、舌訓練(図8)、個々に応じた口腔乾燥への対応飲水によるむせ➡首の体操(図10)、舌訓練(図8)、個々に応じた口腔乾燥への対応飲水時に鼻にもれる➡ブローイング(図11)唾液分布異常➡首の体操(図10)、姿勢指導(図12)、頬訓練(図9)、舌訓練(図8)唾液分泌量低下➡唾液腺マッサージ(図13)図8 舌訓練。舌は嚥下、咀嚼、保湿などすべての健康な口腔機能において重要となる。舌を前後や左右に動かすことや、タ音(舌尖)、カ音(舌根)などの発音を繰り返し行うことで、舌の筋力を向上させることを目指す。(参考文献6より引用改変)図7 口唇訓練。「い~、う~」や「パパパ」と繰り返し発音してもらいながら、口輪筋の筋力向上を図る。(参考文献6より引用改変)❹タタタ:舌の先を上の前歯の裏につける❺カカカ:舌の奥を挙上する❸舌を前方、上に出す❶舌を下方に出す❷舌を左右に動かす❶い~:口角を思い切り横に引く❷う~:唇を思い切りすぼめる❸パパパ:上下口唇を付け破裂音を出す

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