外来・訪問診療のためのデンタル・メディカルの接点
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87CHAPTER 9 [口腔の機能低下を止めるには①]図9 頬訓練。頬を膨らませたり縮めたりすることで、口輪筋と頬筋の筋力向上を図る。(参考文献6より引用改変)❶あっぷっぷ:両頬を膨らます❷左右片方ずつ頬を膨らます❸口のなかの空気を抜くように頬の肉を吸って口唇をとがらせる❶首を左右に動かす❷顔を左右に動かす❹❸の状態で首を左右に動かす❸おへそを見るように首を前に倒す図10 首の体操。舌骨上筋群、舌骨下筋群の適切な緊張とリラックスを図ることで、舌の可動、嚥下が円滑になる。良い姿勢の練習とともに重要な訓練である。(参考文献6より引用改変)図11 ブローイング。深呼吸をしながら鼻咽腔閉鎖を促す。通常の深呼吸でも効果は期待できるが、ストローで水の中に呼気を出してもらうと目に見えてわかりやすい。写真ではコップに水を入れて訓練を行っているが、コップの代わりに小さなペットボトルを用いると、水を周りに散らさず行うことができる。毎日連続してできた秒数を記録してもらうことで、練習のモチベーション向上に繋がる。また、しっかりと呼気を吐き出す深呼吸を行うことでリラックス効果も期待できる。

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