矯正歯科のための重要16キーワードベスト320論文
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非抜歯治療の可能性と限界PAGE1817外科的矯正治療の種類PAGE18611PA矯正歯科治療と歯根吸収GE18289講演や雑誌でよく見る、矯正歯科の分類および文献3矯正歯科治療用歯列模型と模型分析法(Bolton分析とトゥースサイズレイシオ)PAGE176Angle分類とターミナルプレーン4PAGE178成長発育をどう評価するかPAGE1795セファログラムにおける計測点と計測項目PAGE1721講演や雑誌でよく見る、矯正歯科の分類および文献1セファログラムにおける計測点と計測項目diagnostic出典  宮下邦彦.カラーアトラス X線解剖学とセファロ分析法.東京:クインテッセンス出版,2009.172フランクフルト平面計測点❶ ナジオン nasion(N):前頭鼻骨縫合部の最前点❷ セラ sella(S):蝶形骨トルコ鞍の壺状陰影像の中心点❸ オルビターレ orbitale(Or):眼窩骨縁の最下方点❹ ポリオン porion(Po):外耳道上縁の最上方点❺ 前鼻棘 anterior nasal spine(ANS):前鼻棘の尖端点❻ 後鼻棘 posterior nasal spine(PNS):後鼻棘の尖端点❼ A点 point A(A):前鼻棘と上顎中切歯間歯槽突起稜の間の上顎骨外形線上の最深点❽ B点 point B(B):下顎中切歯間歯槽突起稜とポゴニオンの間の下顎骨外形線上の最深点❾ ポゴニオン pogonion(Pog):下顎骨オトガイ部の正中断面像の最前方点0翼上顎裂 pterygomaxillary fissure(Ptm):翼口蓋窩の最下点1 グナチオン gnathion (Gn):顔面平面と下顎下縁平面がなす角の二等分線が下顎骨オトガイ部の正中断面像と交わる点2メントン menton(Me):下顎骨オトガイ部の正中断面像の最下方点3 ゴニオン gonion(Go):下顎下縁平面と下顎後縁平面がなす角の二等分線が下顎角部外形線と交わる点4バジオン basion(Ba):大後頭孔の前縁上の最下方点5 アーティキュラーレ articulare(Ar):頭蓋底下縁の陰影像が下顎枝後縁と交わる点Mo:上下顎第一大臼歯の咬頭嵌合の中央点Is:上顎中切歯切縁Ii:下顎中切歯切縁計測平面❶ SN平面 SN plane:SとNとを結ぶ直線❷ フランクフルト(FH)平面 Frankfort horizontal plane:OrとPoを結ぶ直線❸ バジオン-ナジオン平面 basion-nasion plane:BaとNを結ぶ直線❹ Y軸 Y-axis:SとGnを結ぶ直線❺ 顔面平面 facial plane:NとPogを結ぶ直線❻ 口蓋平面 palatal plane:ANSとPNSを結ぶ直線❼ 咬合平面 occlusal plane:上下顎中切歯切縁の中点と上下顎第一大臼歯の咬頭嵌合の中央点を結ぶ直線❽ 下顎下縁平面 mandibular plane:Meから下顎下縁へ引いた接線❾ 下顎後縁平面 ramus plane:Arから下顎枝後縁へ引いた接線側方セファログラムの計測平面。側方セファログラムの計測点。SOrNABPogANSPtmArGoIsIiPNSMoBaGnMePo下顎下縁平面口蓋平面咬合平面SN平面顔面平面Y軸下顎後縁平面フェイシャルパターンとスケレタルパターンPAGE17526歯科矯正用アンカースクリューの臨床応用と脱落のリスクファクター10PAGE184講演や雑誌でよく見る、矯正歯科の分類および文献1806DiagnosticTweedの抜歯基準出典  Tweed CH. Clinical Orthodontics. St. Louis:C.V.Mosby, 1966.抜歯の判定手順❶ ヘッドプレートコレクションの計測・算出FMIAを可及的に理想値に近づけるために下顎前歯の移動をどれだけ行えばよいか、角度の計測(ⓐ)、両側分の距離の算出を行う(ⓑ)。❷ トータルディスクレパンシーの算出ヘッドプレートコレクションの距離に、歯列模型上で計測したアーチレングスディスクレパンシーとスピー湾曲の深さを足すと算出できる。❸ 抜歯部分の予想スペース量の算出トータルディスクレパンシーの数値を、歯列模型上で計測した抜歯検討歯を抜歯した場合に得られるスペース量から引く。解説者コメント:ヘッドプレートコレクション以外にも、ハイアングルケースでは顎態により下顎の反時計回りの回転が起きやすく、抜歯症例とする場合があるため、症例ごとの検討も重要である。また、近年では歯科矯正用アンカースクリューによる臼歯の圧下が容易となったため、FMAの変化による影響も考慮する必要がある。 Tweedは抜歯による矯正歯科治療の目標として、以下の4項目を挙げている。❶顔面線の裁量の均衡と調和 ❷治療後の咬合の安定 ❸健康な口腔組織 ❹能率的な咀嚼機構 特に治療後の咬合の安定が得られる条件として、FH平面に対する下顎中切歯歯軸が約65°(日本人では57°)であることを明らかにし、これをもとにTweedの三角(174ページ参照)の概念を提唱した。用語ⓐヘッドプレートコレクション(°)FMIA目標値(65°、日本人は57°)となるための歯軸の移動量ⓑヘッドプレートコレクション(mm)ⓐを距離に換算する。(ⓐ/2.5°×2〔両側分〕)ⓒアーチレングスディスクレパンシー(mm)歯列模型上で計測したディスクレパンシーⓓスピー湾曲の深さ(mm)歯列模型上で計測したスピー湾曲の深さ〔両側の合計〕ⓔトータルディスクレパンシー(mm)ⓑ+ⓒ+ⓓⓕ抜歯によって得られる空隙(mm)歯列模型上で計測ⓖ抜歯後の差(臼歯近心移動量、mm)ⓕ-ⓔ❸が -4mm以下 ⇒ 抜歯症例   -4mm以上(+側) ⇒ 非抜歯症例Tweedによる理想の歯列咬合(Tweedの三角)●下顎下縁平面角(FMA) ⇒ 25°   ●下顎下縁平面に対する下顎中切歯歯軸角(IMPA) ⇒ 90°●FH平面に対する下顎中切歯歯軸角(FMIA) ⇒ 65°(日本人では57°)179_05-09.indd 1802017/08/28 10:20PATweedの抜歯基準GE180マルチブラケット装置の特性PAGE183

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