歯周外科　見て学んで始めるガイド

1/6

36器具の購入と準備（使いやすい器具を選ぶ）　歯周外科治療の器具には多くの種類があり，同じ名称の器具でもメーカーによって使用金属や仕上がりが異なるため，購入する場合には，実際に手に取り使用感を確かめるとよい．また，ミラーやピンセット，メスホルダーなどは一般診療でも使用することから，すでに診療室に備わっていることが多いが，形態を改善し，使用感を向上させた物も販売されており，自分に合った使いやすい器具を少しずつそろえるとよい．各種器具と使用法　以下に，器具の名前と使用目的を説明する（図6-1〜17）．図6-1　ミラーは大小を用意すると非常に便利である．とくに大（写真下）は，術中に遠心や口蓋側を見るときに非常に役に立つ図6-2　アドソンティッシュプライヤー（写真上）は縫合時などに歯肉弁を把持する．有鉤タイプは歯肉弁を傷つけるため，鉤のないものがよい．写真下はピンセット図6-3　有鉤探針（写真上）はポケット内の歯石の触診などに使用する．ポケット探針（写真下）は先端より3-3-2-3ミリの目盛りの付いたもの．1ミリ単位の目盛のポケット探針もある6術前の器具の準備