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症例2-① フラップ手術:歯冠長延長術(術前~切開)図12-17 術前頬側.FOP(歯冠長延長術)手術当日.歯周基本治療後,上顎右側臼歯部頬側に2~3mm程度の歯周ポケットが認められた.角化歯肉幅は十分であった図12-18 術前口蓋側.上顎右側臼歯部に3~4mmの歯周ポケットが認められた.第一・第二大臼歯口蓋側のう蝕は歯肉縁下に及び,第一・第二小臼歯は生物学的幅径を侵襲する状態であったため,テンポラリークラウンの歯肉への圧迫による歯肉の発赤が認められた図12-21 術前切開線頬側.頬側の角化歯肉は4mm以上であり,かつ骨切除が必要でないため,歯肉溝内切開を行った図12-22 術前切開線口蓋側.口蓋側歯肉の移動は不可能なため,①歯肉縁下う蝕の深さ,②適切な生物学的幅径を獲得できる,骨頂から約4mmの健全歯質量の確保,③歯肉の厚さ,④歯根長などを考慮し,あらかじめスキャロップ状に歯肉辺縁切開を行う図12-23 術前歯肉除去部位口蓋側.歯間部歯肉も縫合後に余ることが想定されるので,余剰歯肉を除去できるような切開のデザインが必要である(赤塗りつぶし部位:余剰歯肉切除部位)図12-20 初診時精密検査(p.7の図1-1を抜粋して使用:以下同様)00000Ⅰ00000000●    ●●●   ●  ●●●  ●●●●    ●●   ●●●●●●●●● ●●  ●44333333333433344333333343333343333334333445445444444443544443554444444443333333344487654321123456788765432112345678434333434434434333434333333333333344333343443333333333333333333333323323434434443434433544● ●● ● ●●● ●● ●● ●● ●●●●●●●● ●● ●●  ●●●  ●●●●● ●  ●● ●● ●● ●  ●0000000ⅠⅠⅠ00000PCR:77%図12-19a,b a:術前デンタル小臼歯部(平行法).第一・第二小臼歯の骨頂からの残存歯質は約1mmであった.b:同大臼歯部(平行法).第一・第二大臼歯は骨頂レベルのう蝕が想定されたba84

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