PRD 2015年4月

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33Volume 23, Number 2, 2015非吸収性膜を用いて,垂直的歯槽堤増大術を行い埋入されたオッセオインテグレーテッドインプラント:75本のインプラントについて,1~6年間のフォローアップを行った後ろ向き研究Filippo Fontana, DDS1Giovanni Battista Grossi, MD, DDS2Maurizio Fimanò, DDS3Carlo Maiorana, MD, DDS4Original Title:Osseointegrated Im-plants in Vertical Ridge Augmentation with a Nonresorbable Mem-brane: A Retrospective Study of 75 Implants with 1 to 6 Years of Fol-low-up要約(Abstract) 本研究の目的は,インプラント埋入時あるいは埋入前に垂直的歯槽堤増大術を行った骨に埋入した75本のインプラントについて,補綴的荷重付加後1~6年後の後ろ向き研究で評価することである.研究には,21名の患者が含まれた(29外科部位).垂直的増大は,チタン強化型延伸ポリテトラフルオロエチレン膜を自家骨(7部位),他家骨(5部位),自家‐異種骨(17部位)と併用して行った.24部位において治癒に問題は認めなかった｡3部位で膜が早期に露出し,2部位では膿瘍が認められた｡2本のインプラントを喪失し,累計生存率は93.6%であった.1,2,3,4,5,6年時点での平均骨リモデリング量は,それぞれ0.34mm, 0.72mm, 1.04mm, 0.84mm, 0.56mm, 0.61mmであった.インプラント埋入と歯槽堤増大を同時に行った群でのインプラント成功率は(82.5%),段階法で行った群(66.8%)と比較して高かった.角化粘膜に囲まれたインプラントは,角化歯肉がなかった群(58.4%)と比較して高い成功率(82.1%)であった.(Int J Periodontics Restorative Dent 2015;35:29-39. doi: 10.11607/prd.2136)1Visiting Professor, UOC Chirurgia Maxillo Facciale e Odontostomatologia, Fondazione IRCCS Cà Granda, Ospedale Maggiore Policlinico, University of Milan, Milan, Italy.2Researcher, UOC Chirurgia Maxillo Facciale e Odontostomatologia, Fondazione IRCCS Cà Granda, Ospedale Maggiore Policlinico, University of Milan, Milan, Italy.3Researcher, UOC Chirurgia Maxillo Facciale e Odontostomatologia, Fondazione IRCCS Cà Granda, Ospedale Maggiore Policlinico, University of Milan, Milan, Italy.4Professor, UOC Chirurgia Maxillo Facciale e Odontostomatologia, Fondazione IRCCS Cà Granda, Ospedale Maggiore Policlinico, University of Milan, Milan, Italy.Correspondence to: Dr Filippo Fontana, Via della Commenda, 10 – Milano, Italy 20122; fax: 02-50320239; email: filofontana@libero.it. チタン強化型延伸ポリテトラフルオロエチレン(以下e-PTFE)と顆粒状移植骨を用いた骨再生誘導法(以下GBR法)は,垂直的歯槽堤増大を得るうえで有効かつ予知性の高い術式であると考えられている.本術式の原理は,遮蔽膜を用いて増大する部位を覆い,軟組織の侵入を排除し血餅を保持するためのスペースを作るというものである.組織学的結果では,線維骨から層板骨への通常の骨新生のパターンがGBR法による骨再生で起こっていることが明らかになった1-5.これらの研究は,インプラント埋入前,あるいは同時期での骨量の増大において効果的な外科術式であることを示している.しかしながら,長期におけるインプラント支持の補綴物の安定や骨の

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