QDI 5月
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Learn The Basics of ImplantLearn The Basics of Implantインプラント治療前後のコンサルテーション治療内容の説明1 連載第1回では、欠損補綴を希望する患者へのコンサルテーションを説明した。本稿では、いよいよその患者ごとの治療計画の説明に移る。1)治療計画 まずは撮影した患者のパノラマX線写真を用いて、今回の治療計画を伝える。これはできれば写真をプリントアウトし、そこに書き込みながら説明していくのがいいだろう(図1、2)。口頭のみの説明では、後に必ず「言った・言わない」の問題が発生する。そのため、どんな説明も基本的には書面にすることが望ましい。ここでは印刷したパノラマX線写真上で、埋入部位とその周囲の状況について説明する。どんな長さで、どんな直径のインプラントを埋入し、その周囲にある神経・血管・上顎洞などについて話していく。また、そのインプラントが入ることによって、どのような上部構造が入り、どんな咬み合わせを再現できるかを図に書いて明確に伝える。2)治療スケジュール 次いでクリティカルパス(治療スケジュール)について説明する。多くのクリニックがそうだと思うが、筆者のクリニックでも相談は無料で行っており、患者が納得するまで何度でも来院してもらっている。相談の結果インプラント治療に決めた場合は、CT撮影を行う。その後、第2回 インプラント治療前のコンサルテーション②荒井昌海医療法人社団 翔舞会 エムズ歯科クリニック 理事長図1、2 インプラントの治療計画。当院はデジタルX線なので、パノラマをプリントアウトして説明時に使用する。記録として残るため口頭での説明よりも、プリントアウトした画像の上に手書きで治療の要旨を書き込んで説明することが望ましい。図1図2インプラントの治療計画1.パノラマX線写真2.治療スケジュール3.治療費用4.お見積り5.医療費控除についてパノラマX線写真140Quintessence DENTAL Implantology─484

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