QDI 7月
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Bio-Oss vs Bio-Oss Collagen抜歯窩および歯槽堤保存における適応症石川高行(東京都開業、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎関節咬合学講座非常勤講師)はじめに Bio-Oss(Geistlich社、デンタリード社販売)は、ウシ骨由来の天然骨ミネラル(ハイドロキシアパタイト)である。Bio-Oss顆粒は気孔率が70〜90%であり、自家骨と類似したマクロ/マイクロ構造を有している(表1、図1)1)。 一方、Bio-Oss Collagen(Geistlich社、国内未認可)には、90%含まれるBio-Oss顆粒と、残り10%のブタ由来Ⅰ型コラーゲンで構成されている(図2-a、b)。&キーワードBio-Oss、Bio-Oss Collagen、Bio-Gide、抜歯窩の保存ポーラス構造毛細管現象(内部連結性)内部連結孔システム内部連結孔がないシステムマクロ孔率(>1μm)マイクロ孔率(>1μm)気孔率80~95 mm45 Vol%25~30 Vol%70~90 Vol%2様式(マイクロ/マクロ孔)自家骨(海綿骨)80~95 mm48 Vol%22~37 Vol%70~90 Vol%2様式(マイクロ/マクロ孔)Bio-Oss血液が循環しやすい空気抜きができない血液の小滴血液血液の小滴空気空気空気表1 Bio-Ossと自家骨の構造比較Bio-Oss顆粒は、ヒト海綿骨と類似した気孔率、内部連結性、マクロ/マイクロ構造を有している。(株式会社デンタリードのご厚意により提供)図1 Bio-Ossの電顕像。図2-a Bio-Oss Collagenの電顕像。Bio-Oss顆粒の間隙をⅠ型コラーゲンが満たしている。図2-b Bio-Oss Collagenは形成が容易な固体である。ハサミを用いると容易に削れる。コラーゲンBio-Oss顆粒Bio-Oss CollagenBio-Oss59─Vol.21,No.4,2014583

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