QDI 7月
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また、似たような内容となるが、女性の化粧に関しても注意が必要である。消毒のことを考えると、口唇を含め口腔周囲は化粧していないことが望ましい。しっかりと化粧をしてきてしまうと、それを取るところから始まってしまうし、帰宅される際に下顔面だけ化粧してないのもおかしくなるからである。 来院時間に関しては、10分ほど前には来ていただき、余裕を持ってお手洗いや歯磨きをするように伝えている。時間ぎりぎりに駆け込んでバタバタするのはよくないし、クリニック側が手術前の患者に「急いでください!」と急かすのも好ましくない。たとえば航空会社では、チェックイン後に搭乗口に来ないお客さんがいたら放送で呼び掛ける。そして、その方を見つけ航空会社の人とお客さんが一緒に搭乗口まで急ぐケースがあるが、その時には絶対に「走ってください」と言ってはいけないと聞いたことがある。走らせて何かトラブルが起きたら、責任問題になるらしい。医療においても同様で、時間に余裕がない方がいたとしても、クリニック側が患者を急かして何かトラブルが起きたら、「クリニックに急かされたから」と責任問題に発展する可能性がある。また、一般的に患者は内心緊張しているため、クリニック側も時間厳守を心がける。緊張して待合室にいる方を、たとえ5分や10分でも待たせることは、非常に大きな心的ストレスを与えることになる。患者もクリニックも、時間に余裕を持っ図2 痛みのコントロールについての説明。図3 術前(当日)の注意事項。1)痛みのコントロールについて2)術前(当日)の注意事項インプラントを埋め込むときには、あらかじめしっかりと麻酔を効かせて治療していきますので、痛みを感じることはありません。治療の後で、多少の痛みがでることもありますが、お薬で抑えられる程度のものです。人間の体は、細菌・ウィルスなどの外敵が体内に入り込み、それに対して闘う際には大きな炎症反応が現れ、強い痛みや発熱をともなうようにできています。インプラント治療は、きちんとした清潔な滅菌環境で治療され、体内に入るインプラントも清潔なものですから、それらの痛みの反応が少ないと考えられています。ただ、患者様によって個人差がありますし、もともとの骨の状況や行った処置の大きさによって体の反応は異なりますので、投薬など治療後の管理については主治医の指示に従ってください。【当日の朝】 当日はなるべく安静にお過ごしください。過度の運動、血の巡りが良くなるような行為はお控えください。【服装】 楽な格好でお越しください。また、血圧を測りますので、袖のまくりやすい格好が望ましいです。【化粧】 消毒の関係上、お口の周りのお化粧はお控えください。特に口紅、ファンデーションは取った状態でお越しください。【来院時間】 10分ほど前にお越しいただき、お手洗いや歯磨きなど、必要なことはあらかじめお済ませください。【飲食】 来院時間の4時間前までにお済ませください。なお、手術直後も麻酔でしびれているため、お食事がとりにくい可能性があります。あらかじめご了承ください。インプラント治療前後のコンサルテーションLearn The Basics of Implant インプラント治療前後のコンサルテーション135─Vol.21,No.4,2014659

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