QDI 2016年3月
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山道信之下顎前歯部におけるインプラント治療の選択基準と複数歯欠損へのアプローチ─骨造成を併用する際のポイントを含めて─下顎前歯部211234部にインプラントおよびVBAを応用し全顎的に治療を行った症例(症例4)症例4-a 患者は50歳、男性。2006年11月初診時の口腔内。症例4-b 2006年5月のパノラマX線写真。下顎前歯の残存歯の歯槽骨は吸収しており、抜歯となる。症例4-j インプラント埋入後(POIインプラント、径3.7mm)、コンポジットボーンを用いてVBAを行う。症例4-k 22のインプラント埋入と同時にVBAには、吸収性メンブレンを用いた。症例4-l 22インプラント埋入時CT画像。2部は唇舌部の骨幅を増大するため骨補填材料を填入した。造成部が不透過像として観察される。2部も唇舌側部に骨補填された状態が確認できる。症例4-g 22のインプラント埋入部位の顎骨を観察すると、唇側の歯槽骨の凹窩が認められる。症例4-h 22のインプラント埋入予定部位の顎骨を観察すると、2の舌側歯槽骨の吸収が認められる。症例4-i インプラント形成窩の自家骨(白矢印)とコンポジットボーンにPRPを混入した骨補填材料を使用した。症例4-c 2012年10月。22インプラント埋入部位の咬合面観。23の唇舌の歯槽骨が吸収しているため、インプラント埋入と同時に骨造成が必要である。症例4-e 2部トライアルピン試適時のCT画像。唇側部の骨吸収が認められる。症例4-d 2012年時のデンタルX線写真。インプラント埋入方向の確認のためにトライアルピンを挿入する。症例4-f 2部同CT画像。骨吸収が進んでいるため、唇舌側歯槽骨の骨造成が必要である。埋入方向は顎骨内となる。410205 ─Vol.23, No.2, 2016

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