QDI 2016年11月
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Dr. Istvan Urbanが語る“ソーセージテクニック”の全貌Dr. Istvan Urbanが語る“ソーセージテクニック”の全貌きます。しかしながら、ブロック骨にそれを期待することはできません。──つまり、ブロック骨を使うよりもスクレイパーで採取した骨を使うほうが予知性が高いということですね? 長期的にBio-Ossと生着していくという意味においてはそう考えています。どの程度オーバーコレクションするのか?──今から15年ほど前の話ですが、「骨造成では移植骨を30%ほどオーバーコレクションする」と習いました。先生のように自家骨とBio-Ossを1:1で混ぜた場合には、どのくらいの量の移植骨が必要でしょうか? 厳密にパーセンテージを示すことはできませんが、つねに多めに入れています。垂直的にはどうしても1mmほど落ちてくるものですからね。上顎前歯部のソーセージテクニックでは、インプラントの口蓋側と唇側の骨幅が最終的な成功に強く影響してくるので、骨再生を考えた場合は多ければ多いほどいいと考えています。──先生の論文に出てくるCT画像ではボーンハウジングから出ているものもありますが、口唇圧に関してはどうお考えでしょう? その場合、造成した骨は経年的に吸収しないで残るのでしょうか?下顎臼歯部にソーセージテクニックを用いた症例(図9~16)図9 薄い下顎臼歯部歯槽堤の頬側面観。受容床には多くの穿孔を行った。図10 自家骨細片とBio-Oss顆粒の混合材料を移植した後の頬側面観。図11 移植材料を安定させるためにBio-Gideをチタンピンで固定した。図12 十分な量の骨が造成されていることがわかる。図13、14 再生骨の頬側面観(図13)と咬合面観(図14)。水平的に骨が造成されたため、インプラントを埋入した。図15 術後5年の口腔内写真。臨床的な所見は認められず、良好に経過している。図16 同デンタルX線写真。骨吸収などは認められない。13151416190839 ─Vol.23, No.6, 2016

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