QDT2月
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FEATURE ARTICLE #1 ここ数年の世界的な不況を受け、歯科界の景気も底を打った感がある。さらに昨今では歯科のデジタル化、すなわちDigital Dentistryの発展により、その流れに乗るためのコストも増大してきている。筆者も開業医のひとりとして、診断・患者説明・治療・技工・レセプトといった各分野のデジタル化に投資を重ねているが、「必要以上に投資しているのではないか?」と感じざるを得ない局面さえある。 筆者は昨年3月、ドイツはケルンにて隔年開催されているIDS(International Dental Show)を訪れたが、そこでは光学印象にかかわる器材の展示が多くの人々の注目を浴びていた。また、昨年10月にシンガポールで行われた「CAD/CAM & Digital Dentistry International Conference」(Centre for Advanced Professional Practices主催)では、CERECシステム(シロナデンタルシステムズ)で使用できるジルコニアやレジン、そしてコバルトクロムなどの材料が一挙に登場した感がある。筆者はこれらの情報に引き寄せられ、CERECシステムの最新型「Omnicam」を購入、数百万円の投資をしたばかりである。筆者は現在、光学印象装置に関しては、CERECとラヴァC.O.S.(3M ESPE,スリーエムヘルスケア)の2種類を揃えて日々の臨床を行っている。後者に関しては日本への導入前の10台限定モニターとして協力させていただき、先駆的に使用してきた。その後、米国ではその後継機種である「3MTrue Definition Scanner」が上市されたが、日本国内への導入は当分先のことになりそうである。結果、C.O.S.の使用頻度は低下してきており、新機種が入手できる日を心待ちにはじめに「ダイレクト自費診療を

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