QDT5月
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84From overseas84From overseas生物学的形成テクニック(BOPT)―歯周病学的に健康な歯の補綴修復物に対する新しいアプローチ―Biologically oriented preparation technique(BOPT):a new approach for prosthetic restoration of periodontically healthy teethIgnazio Loi*1/Antonello Di Felice*2*1 MD, DDS,Private Practice, Cagliari, Italy*2 CDT, Private Practice, Rome, ItalyTHE EUROPEAN JOURNAL OF ESTHETIC DENTISTRY2013: 8(1):10‐23 要約 固定性補綴修復物のための支台歯形成はさまざまな方法で行われるが、基本的にははっきりとしたマージンを付与した形成と、いわゆる垂直的形成あるいはフェザーエッジ形成の2種類に分けられる。後者はもともと歯周疾患により歯周外科を行った歯に対して用いられるものであった。 この文献では、メタルセラミックスやジルコニアの補綴物によって、歯周病学的に健康な審美エリアや臼歯部の歯に対して行った、フラップレスアプローチでフェザーエッジを用いた補綴テクニックを紹介する。短期および長期的に(臨床経過15年)補綴物/組織の界面における軟組織の安定性の観点から、臨床的にも審美的にも良好な結果が得られている。さらにこの生物学的形成テクニック(BOPT)は他の形成法(シャンファー、ショルダーなど)と比べ、印象採得時や最終補綴物製作までテンポラリークラウンのリマージニングやクラウンの外形の製作なども簡便・迅速に行える方法である。QDT Vol.39/2014 May page0732

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