QDT2015年9月
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Feature article ♯2Christian GnanGottvaterberg 391275 Auerbach in der OberpfalzGermanyFeature article #2咬合面が有する機能性およびそれを考慮した上での咬合面形態外観の在り方とは?咬耗は咬合面に必要な要素? 咬合面の役割は、食物を粉砕し、すり潰すという役目を再現することにある。 抵抗・威嚇を表すために歯をむき出しにした顔、興味がないことを示す顔、あるいは異性を選ぶ(生殖本能の表現)際に示す笑顔などの社交上あるいは生存競争のための手段として見せる歯は、進化がもたらした“美しい副産物”にすぎない。美しさ、すなわち審美性の概念は文明の変遷とともに変化する。これに対し、摂取する食物は菜食か雑食かを問わず、生活上の必然性として何百万年もの間あまり変化していない。 筆者は現在、今日の専門文献は例外(たとえば、身体の一部であり、すべはじめにサマリー咬合面を再現するにあたり、もっとも重視すべきことは、食物を粉砕し、すり潰すという咬合面の機能を復活させることである。近年における人類学研究では、「天然歯の咬合面はすべての食物を効率的に粉砕し、すり潰すための基礎をなす」とする意見が圧倒的で、筆者もこれに同意する。 その上で筆者は、補綴物を製作する材料として、その物性が天然歯の咬合面に適応する材料を選択すべきであることを提案する。キーワード咬合面の進化、咬合面の機能、咬耗、機能要素、咬耗に対応する材料の選択、 機能的咬合面、アナログ製作法、デジタル製作法Quintessenz Zahntech 2013;39(5):624–64176QDT Vol.40/2015 September page1320

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