QDT 2016年7月
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歯科臨床の動画記録の規格性を考える(後編:機材・編集・実践編)35 前編では、動画を撮影する意義と機材について説明させていただいた。続く後編では、記録フォーマットと拡張子、データ保存、編集用ソフトと編集方法につ 動画を撮影する場合、撮影前に記録方式を設定する必要がある。家庭用ビデオカメラの場合、ほとんどの場合AVCHD形式が初期設定となっているが、MP4形式に変更することもできる。これは、デジタル一眼レフカメラの場合も同様である。そこで本項では、これら2種の記録方式に加え、MOV形式、AVI形式を加えた4種のフォーマットについて説明する。a. AVCHD形式 ハイビジョン記録フォーマットで、映像は高効率符号化のH.264方式を使っている。コンテナはMPEG2で拡張子は.m2ts、.MTSとなる。b. MP4形式 MPEG-4形式の動画データを保存するファイル形式でH.264方式といっしょに使用されることが多い。最新の機器や家電のほとんどが再生可能になる便利な形式であり、拡張子は、.mp4、.m4aとなる。 いてまず解説し、実践編として実際に動画を撮影する時の姿勢、用意するもの、患者に行わせる運動、具体的な撮影方法について記述する。c. MOV形式 Macの標準ファイル形式。拡張子は.MOV、.qtで再生するには形式にあったソフトが必要である。d. AVI形式 Windowsの動画標準形式。拡張子は、.aviになる。再生の場合はAVI形式にあったソフトが必要になる。 以上、4つの形式を説明した。前編で取り上げた家庭用ビデオカメラは、記録フォーマットをあらかじめAVCHD方式かMP4方式かを撮影前に選択できる。デジタル一眼レフカメラのEOS6Dは記録フォーマットがMOV形式だけであるが、最近のデジタル一眼レフカメラではMOV、MP4記録フォーマットが選択できるようになっている。ニコンのデジタル一眼レフカメラはMOV形式である。はじめに1.機材編(続き) (執筆:金安儀則)①記録フォーマットと拡張子についてQDT Vol.41/2016 July page 0915

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