QDT 2016年12月
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Segment VSegment IVSegment IVSegment VSegment IISegment IISegment ISegment ISegment IIISegment IIIFeature article #2 前編では、下顎運動と下顎運動が咬合面に及ぼす軌跡(オクルーザルコンパス)および上顎第一大臼歯における、解剖学的形態と機能的形態について述べた。 上下顎第一大臼歯が正しい位置関係、つまりⅠ級関係にあることは、下顎の安定にとって重要な意味をもつ。乳歯列から永久歯列への交換期、いち早く萌出した上下顎第一大臼歯がⅠ級関係になり下顎大臼歯遠心頰側咬頭が上顎第一大臼歯の中心窩に位置することで、斜走隆線におけるリトルーシブバリアが成長期の後退しやすい下顎位を保持し、前方への成長を促すとされている(参考文献26より引用)。したがって咬合再構成においてもできる限り上下顎第一大臼歯の対合関係を再現し、セントリックストップを確立する必要がある。また側方運動時に臼歯部の干渉があると咀Functional 長谷川篤史 -Atsushi Hasegawa-Organ Dental Lab神奈川県茅ヶ崎市東海岸北3‐10‐56はじめに

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