QDT 2016年12月
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嚼筋の活動が異常に上昇し、さまざまな咬合疾患を誘発する可能性があると指摘されている。これは前編でも記述したように、理想的な咬合状態としては、強力な咬合力(筋力)が発揮された場合に前歯や犬歯は過度な側方力から臼歯群を保護し、また臼歯は強力な垂直力から前歯群を保護するという相互保護(ミューチュアリー・プロテクテッド・オクルージョン:mutually protected occlusion)という概念においても同様である。 今回は、咀嚼や下顎位の維持・安定において重要な役割を果たしている上下顎第一大臼歯のうち、下顎大臼歯について述べたい。また後半では、実際にワックスアップを行う過程においての活用についても触れる。MorphologyThe First Molar Edition Part 2

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