QDT 2017年2月
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Shoji SasakiQDT Vol.42/2017 February page 026967座談会 今、改めて整理するIPS e.max Pressシステムの基本と応用:応用編67高橋:実際の臨床の中でも、装着してみて似た色ではあるけれども、何か補綴物っぽいなと感じるときがありますよね。白く浮いてしまっているときもあるし、暗くなってしまうときもある。その差を、パワーデンチンを使う、使わないも含めて選択していかなければいけないということですかね。佐々木:そうですね。それを変色歯に対して使ってみたのが図6のケースです。それほど強い変色ではないのですが、明度をどうにかコントロールできないかなということでやってみました。インゴットはLTインゴットを使用して、カットバック法に近いような象牙質の形のフレームにして、歯頚部にも若干築盛しました。高橋:LTインゴットのほうがMOインゴットより良いというのは、やはり基本編で話していたようにLTインゴットのほうが明るく作れるかなという感覚なのでしょうか?佐々木:MOインゴットを使ってもいいのかもしれないですが、やはりLTインゴットのほうがまだ明るく見せることができるのかなと判断しました。それこそ基本編から挙がっているLT BL4を使って。明度的にもBL4のほうが絶対的に近かったので、それでパワーデンチンをあわせて使ってというケースです。高橋:このケースは結構築盛量が取れていますね。いわゆるレイヤリング法に類される感じですね。図6 患者は25歳男性。審美改善を主訴に来院。支台歯に若干の変色がみられた。図7a~d シェードテイキング。Sample Case LT BL4でフレームを製作し、パワーデンチンで歯頚部の色調をコントロールしたケースabcd

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