QDT 2017年3月
4/8

 CAD/CAMで製作することによるメリットは、言うまでもなくクオリティの均一さ、簡便さであるが、それと同時に、「データのデジタル保管」であると考えている。補綴物は、長期にわたって口腔内で機能させる必要がある。そこで修理修正・設計変更などを考えたとき、それが可能な素材で製作することはもちろん、「パーツとしての保管」がなされていることは、非常に大きなメリットである。本稿ではその点についても触れていきたい。Feature article #2CAD/CAMで製作するメタルフリーテレスコープデンチャートリニアを用いたパラレルテレスコープ製作の試み畑中卓哉*/八木田康彦**/大竹祥雄****Fit In/埼玉県久喜市栄1‐17‐8*埼玉歯科技工士専門学校非常勤講師**埼玉歯科技工士専門学校専攻科主任 ***埼玉歯科技工士専門学校非常勤講師図1 トリニアは、バイコン社が開発し、松風が販売しているCAD/CAM用の材料で、シート状に織り込んだグラスファイバーに樹脂を含浸させた、グラスファイバー強化型レジンである。

元のページ 

page 4

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です