QDT 2017年10月号
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62はじめに瓜坂:大阪でLucent Dental Laboratoryを開業している瓜坂です。本日はよろしくお願いします。加藤:名古屋でカスプデンタルサプライに勤務している加藤です。本日はよろしくお願いします。橋中:鳥取でTottori Dental Technologyを開業しています橋中です。よろしくお願いします。 今回はセラミッククラウンの明度をテーマにお話をしていきたいと思います。私自身もそうですが、臨床において「明度が合っていれば補綴物は再製作になりにくい」ということは多くの方が実感されているのではないでしょうか。このように、臨床上非常に重要な要素である明度。みながもっとも気にしているはずなのに、なぜ明度が合わないという失敗が起きるのでしょうか。過去の経験から、私はその原因を大きく3つに分けることができると考えました(図1)。 まず、補綴物製作に必要な画像が得られていないということ。口腔内写真が適切に撮影されていないということですね。次に、その撮影された画像の分析ができていない。または、製作する前の段階でセラミッククラウンや天然歯に対する明度・色相・彩度の考え方がそもそも間違っている場合もあります。最後に、実際に口腔内写真を適切に分析したとしても、適切な陶材を選択できていない。または適切なポジションに陶材を築盛できていないということ。失敗の原因は、この3つの中のいずれか、または複数が当てはまるのではないかと思います。今回はこの中から、口腔内写真は適切に撮影できているという前提の下、画像分析と築盛という2つの要素を掘り下げていきたいと思います。加藤尚則カスプデンタルサプライ/カナレテクニカルセンター愛知県名古屋市天白区梅が丘2‐1319橋中知之Tottori Dental Technology鳥取県鳥取市松並町2‐435‐16106(SAT)SPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会2018106(SAT)SPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会2018QDT Vol.42/2017 October page 1552

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