QDT 2018年1月号
3/8

abFeature article #2 筆者は、山本1が解説しているようにクラウンがほぼ完成した段階で一度口腔内試適・写真撮影を行い、クラウンを回収後、次回完成という方法が確実な色の調和を得るためにはもっとも優れていると考える。そこからエクスターナルステインによる微調整を行う、あるいは内部構造まで削除して再築盛を行うなどの修正方法が考えられるが、いずれにしても試適を行った補綴装置とその口腔内写真が手元にあるということは相応に有利であり、高い確率で次回完成時に色の調和は見込める。しかし、筆者が勤務する歯科医院の臨床がそうであるように、諸事情により試適なしの一発完成という状況も一般的である。はじめに図1a~c 口腔内試適や画像合成試適を行っていないため、シェードテイク写真のみで色を確認しつつ、悩みながら2種類のフレームワークに対して計7回ほど盛り直して完成させたPFAクラウンと装着後の写真。多くの時間をつぎ込んで製作したが、一部のキャラクターの再現が正確性に欠け、他の手法を考えるきっかけとなった。cセラミッククラウンの色の調和インターナルステインと画像合成試適をもちいた製作法(前)大谷歯科クリニック東京都台東区下谷2‒3‒2‒1F湯浅直人SPEAKER’S ARTICLEBホール10/7(SUN)午後Q‌D‌T第8回 日本国際歯科大会201866QDT Vol.43/2018 January page 0066

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る