ザ・クインテッセンス12月
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178 前回(10月号)で,米国歯科補綴学用語集(GPT-7)では,咬合採得とは“生体における咬頭嵌合位での上下顎歯列の位置関係(顎間関係)を咬合器上に再現するまでの一連の操作”と定義されており,咬頭嵌合位での上下顎歯列の位置関係を観察,把握している歯科医師が,咬合器上での上下顎歯列の位置関係と口腔内での位置関係を一致させる責任を負わなければならないことを述べた. 咬合採得は,精度の高いシリコーン系咬合採得材を上下顎歯列の間に介在させ,支台歯を含めた上下顎歯列の上端部がシリコーン系咬合採得材に印記することではなく,口腔内に表されている咬頭嵌合位を作業用模型を介して咬合器上に正確に再現させることなのである.はじめに歯科材料に強くなるレベルアップ講座精度の高い補綴臨床を目指すなら歯科材料に強くなる!第5回(最終回)中村健太郎補綴臨床総合研究所連絡先:〒461‐0025 愛知県名古屋市東区徳川1‐8‐41‐602キーワード:歯科理工学,歯科材料連載目次第1回(5月号) なぜ,歯科材料に強くならなければならないのか?第2回(6月号) 印象採得材に強くなる!第3回(8月号) 1次模型製作に強くなる!第4回(10月号) 咬合採得材に強くなる!第5回 精度の高い補綴臨床を目指すなら歯科材料に強くなる!咬合はシリコーンで採得したし,あとは歯科技工士の仕事だな咬合は採得したし工士の口腔内=咬合器上になったから,これでやっとOK!咬合採得をして……咬合採得とは……the Quintessence. Vol.30 No.12/2011̶2800

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