ザ・クインテッセンス2月
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口腔と周辺領域まで臨床にたすべき診断の目口腔と周辺領域まで口腔と周辺領域まで臨床にたすべき診断の目臨床にたすべき診断の目口腔と周辺領域まで口腔と周辺領域まで臨床にたすべき診断の目臨床にたすべき診断の目36a症例6症例55a舌病変のサイン舌のサイン 舌は,舌乳頭という特殊な構造をもち扁平上皮からなる可動粘膜で,咀嚼・構音・味覚を司る.このような特色をもつ舌は,いろいろな疾患のサインを示す.舌の訴えを見逃さずに早期に応じたいものである. 本稿では「舌癌」と,それに関連する「前癌病変」「前癌状態」(1997)または「potentially malignant dis-orders」(癌に移行するリスクをもつ口腔粘膜病変はpotentially malignant disordersという用語に一括しようとWHOにより2007年に提案された)に属する舌の「白板症」「扁平苔癬」を中心に,それらの舌でのサインを示す.そして舌腫瘍との鑑別を要した症例と,全身疾患の舌でのサインの1例も示す.Question舌病変の鑑別方法は?髙橋雄三/竹田正宗*連絡先:〒112‐0003 東京都文京区春日1‐16‐30 講道館ビル7F講道館ビル歯科・口腔外科/*がん相談室ムントキーワード:舌癌,前癌病変,前癌状態,potentially malignant disordersシェーグレン症候群(症例6)症例1舌癌 (症例1,2)真菌関連病変 (症例5)症例21a2a前癌病変・状態/potentially malignant disorders (症例3,4)症例44a症例33athe Quintessence. Vol.31 No.2/2012̶0249

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