ザ・クインテッセンス2月
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43特別企画歯内療法はこんなに奥が深くそして楽しいリサーチマインドをもった臨床をめざそう 成長の速い犬にとっての1年は人間の7年に相当するとの意味のドッグイヤーという言葉がITの世界で使われているが,歯科の近年の治療技術や機器の進歩もその言葉が適用できるくらい速くなってきたように感じられる.これはインターネット環境の整備による海外の情報とのタイムラグの減少,出版物の編集・発売の迅速化,および数多くの講演会や実習会の開催などにより,情報の伝搬や普及が加速度的に安価に平易に行えるようになってきたためであろう.しかし一方で,玉石混淆の情報の波にのまれ,何を信じればよいのかわからなくなるという状況も出現している. そこで今回,歯内療法について治療技術の各論ではなく,診断・治療を行ううえでのコンセプトあるいはスタンスを考える機会を与えられたので,読者の皆さんと考えてみたい.大阪府開業 きのもと歯科連絡先:〒564‐0072 大阪府吹田市出口町28‐1 ラガール豊津1FEnjoy the Clinical Endodontics as a Research-minded DentistYoshifumi Kinomoto木ノ本喜史はじめにキーワード:歯内療法,リサーチマインド,クリティカル・シンキング,rationalethe Quintessence. Vol.31 No.2/2012̶0289

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