ザ・クインテッセンス8月
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87CLINICAL SUGGESTIONOOHIP-1434413434413213213213441132443○○○○○○○0○○0○○0○○○44○○0○○○○○○○○○○○○○44○○○44○○○○44○○○44○○○44○○○44○○○○○○○44○○○4○○○2○○0○○0○○○○○○○0○○0○○0○○0neverhardlyeveerroccasoccasi-onallyfairlyfiloftenveryoften332232321321333333222222121211111122222222221122○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○0000○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○0000○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○0000○○○○○○○○○○○○00○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○000○○○○○○○○○○○○○○○○○○111Functional limitationiionnanalllimmmita4444Social dildiSSoSoocibbbbliliiliiliiliilitytytytytytytyldibaaabasaililiililHandicapHaPsychological disabibilityggiicicaallPPsPsyycchoo○○○○00hysical disabilityhyhyysicca○○PPhyPhyP11bility○Psychological discomfortiical dl discoychohologgg4444○Physical siical painPPPh○○○○○○○○33BeforeAfter患者のQOLに貢献するインプラント治療の提案─ペリオを学んだからこそできること─はじめに 昨今,歯科医療の技術の進歩にともない,インプラント治療の技術も進歩した.それにより以前はインプラント埋入が不可能であった高度な骨欠損が存在する部位においてもインプラント治療が可能になり,機能的のみならず,審美的にも患者の満足度を上げることができるようになった. その結果,多くの患者がインプラントの恩恵を受けることができ,QOL向上に貢献できているのは喜ばしいことである.しかしその反面,マイナス面(インプラント埋入手術に関する事故やインプラント周囲炎等)もあり,そのようなインプラントの負の部分がマスコミ報道で取り上げられたために,正しい治療の選択肢が狭められているという悲しい現実が存在する. 昨年の米国歯周病学会でも,インプラント周囲炎が大きくクローズアップされていた.一般歯科医ではなく,歯周病専門医が集まる米国歯周病学会で,このようにインプラント周囲炎が大きく取り上げられるということがインプラントを取り巻く世界事情であり,日本の歯科医療も当然のことながら同じ問題に直面していくと予想される.このような事態を回避するために,インプラントにおいてもペリオの知識技術を身につけ治療に応用していく必要がある. 本稿では,ペリオを考慮しQOLに貢献する,筆者なりのインプラント治療の実践を紹介していきたいと思う.また,主観的要素が強いQOLの変化を明確に示す指標として,世界的に広く用いられている“OHIP(oral health impact profi le)”=「口腔健康状態影響度評価表」1を客観的な評価として活用しているので,それらも後に紹介したい.1.なぜ,ペリオを学ぶことが インプラント治療に必要なのか1)筆者が天然歯の歯周治療から学んだこと インプラント周囲に対する歯周治療の重要性を述べる前に,天然歯周囲への歯周治療について10年経過の長期症例より検証を加えたい.図1,2は,44歳の男性患者が上顎前歯部審美障害を主訴に来院した中家麻里大阪府開業 なかや歯科連絡先:〒534‐0015 大阪府大阪市都島区善源寺町1‐5‐47 アクトワンビル2FSuggestions for Implant Treatment Contributing to Patients’ QOLMari Nakayaキーワード:QOL,OHIP,インプラント周囲粘膜炎(peri-implant mucositis),インプラント周囲炎(peri-implantitis),予知性(longevity)the Quintessence. Vol.31 No.8/2012̶172187

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