ザ・クインテッセンス10月

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1102.本症例の問題点 初診時の口腔内写真と標準型エックス線写真およびプロービング検査の結果を示す(図2,3). 本症例の問題点を要約し列挙してみると,次のようになると考えた.①全顎的にポケットをともなう水平的骨吸収を認めるうえに,骨縁下欠損も多数認められた.はじめに Evidence Based Dentistry(以下EBD)が提唱されて久しい.EBDは図1に示したように「3つの集合円の中心に位置する」とされる.エビデンスや術者の専門的技量と同列に患者の希望を大切にすることが求められていると言えると思う.症例の概要1.初診時所見初診時:60歳,男性主訴:前医閉院のため歯周病のメインテナンスを引き継いでほしい.職業:大学教授全身的既往歴:パーキンソン病歯科的既往歴:3年前に半年かけて歯周治療をして以後,年1回のメインテナンスに行っていた.最近右下の奥歯と上顎の前歯が食べにくいときがある.広汎型慢性歯周炎患者に対し,再生療法を積極的に応用し補綴設計を考察した一症例キーワード:EBD,再生療法,再評価,補綴設計 1991年,朝日大学歯学部卒業.臨床21年目,開業12年目. 日本歯周病学会専門医,日本臨床歯周病学会認定医,顎咬合学会認定医,米国歯周病学会(International member).5-D関西スタディグループ,大阪SJCD,古希の会,SAFE.石川 亮The Case Report:The Comprehensive Treatment by the Peri-odontal Regenerative Therapy for Chronic PeriodentitisRyo Ishikawa兵庫県開業 石川歯科医院連絡先:〒662‐0825 兵庫県西宮市門戸荘15‐11EvidenceClinicalExpertisePatients’Needs & Preferences図1 EBDはこの3つの集合円の中心と定義される.the Quintessence. Vol.31 No.10/2012̶2236

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