ザ・クインテッセンス10月
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139World Journals of quoted from:Int J Compute Dent 14/2011, 33‐45©Quintessence Publishing Company Inc.Digital vs. Conventional:Impressions and Occlusal Designはじめに CEREC3の登場以来,単独歯修復だけでなく,最終的な固定性補綴物(以下,FDPと略)の製作が求められてきた.この要望はCERECソフトウェアver3.4で実現されたが,以前は長期的な暫間修復物としてのアクリルブロックしか選択できなかった.続けて登場したBluecam搭載のCEREC-ACは,顎のより広い部位を口腔内スキャンできるようになった. 臨床試験では,inLabソフトウェア使用によるIPS-e.max-CAD-LTを使った完全で解剖学的な前歯部および小臼歯部の小型FDPを適切に製作できた.inLabソフトウェアver3.8では,マルチレイヤーFDPのデザインが初めて可能になった.このコンセプトは,当初,VITA社(ドイツ・バードザッキンゲン)によって「ラピッドレイヤー」FDPとして開発されたものである.同じデザインから製作されたジルコニアフレームワークとシリカ系セラミックベニア(Triluxe forte)を接着性レジンセメントで接着する.CEREC-AC用に導入されたCEREC-Connectソフトウェアを使用することで,口腔内データを部位ごとに収集し,その相互の位置関係を含む仮想的な全顎モデルおよび情報を得ることができる.印象は不要になる.このマルチレイヤーコンセプトは,Ivoclar社(リヒテンシュタイン・シャーン)では,「IPS-e.max-CAD-on」テクニックとして提供されており,セラミックス接着材と,ベニア材料としてのe.maxCAD-HTが使用される.つぎの臨床例では,口腔内スキャンとCAD-onの2つのテクニックの組み合わせを説明する.症例報告1)初期臨床状態 欠損に対し,を支台歯とするオールセラISCD President Private Dental Practiceaddress:Bendestorfer Straβe 5, 21244 Buchholz, GermanyCAD-on法による印象不要のCERECマルチレイヤーブリッジThe Impression-Free Cerec Multilayer Bridgewith the CAD-on MethodKlaus Wiedhahnキーワード:CEREC FDP,マルチレイヤーFDP,CAD-onテクニック,二珪酸リチウムFDP,印象不要翻訳:江本 正/江橋完爾(JSCAD)the Quintessence. Vol.31 No.10/2012̶2265

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