ザ・クインテッセンス1月
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治療学を極めた臨床医よ!21世紀の歯周病学 2000年以降,世界の歯周病研究は飛躍的な発展を遂げた.近年,細菌学と免疫学の進歩により20世紀とはコンセプトを異にする21世紀のペリオドントロジーが確立されつつある.歯周病のすべてが解明されているわけではないが,少なくとも最新サイエンスはいち早く臨床にトランスファーされなければならないだろう. 一方,日本の歯周病臨床は1990年代以降,テクニカルトランスファー,すなわち歯周外科,再生療法,インプラント治療など歯周治療関連の新術式が欧米よりシンクロナイズして次々と導入され,その技術レベルは世界と肩を並べるまでに到達した.しかし,その影でどれほど技術をふるおうと多様な病態をもち,時に複雑怪奇な症状を見せる歯周病という疾患の難しさを実感している臨床医が存在することも事実である. それはなぜか?「そこに病因論が欠けてはいなかっただろうか?」これが本座談会メンバーによる日本の歯周病臨床への問題提起である. 先日,国内外の第一線で活躍する研究者たちによる21世紀のペリオドントロジーの成書『ビジュアル 歯周ペリオドントロジー企画趣旨岡 賢二(おか・けんじ)大阪府開業 岡歯科医院連絡先:〒565‐0836 大阪府吹田市佐井寺3‐1‐22特集1

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