ザ・クインテッセンス2月
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はじめに iワークフローとは,デジタルカメラ,Mac,iPadに,近年発表されたEye-FiとiCloudとを有機的に組み合わせたもので,口腔内写真撮影・管理,プレゼンテーション作成および患者へのプレゼンテーションの一連の作業効率を劇的に変化させ,デンタルデジタルコミュニケーションを実現する. iワークフローでは,われわれが意識することなく,デジタルデータが自動的にiPadに転送される.それによって,「いつでも」「どこでも」必要な情報が簡単にiPadに表示され,円滑なコミュニケーションを可能にしてくれる.それだけではなく,スタッフの写真管理の負担が軽減され,口腔内写真の活用が増えて,患者の信頼が得られることになる.「そんなにいいことばかりではないだろう」「複雑で難しいに違いない」と思うかもしれないが,最新のITを組み込んだiワークフローならば,ITが苦手な人でも,気づけばその恩恵にあずかることとなる. そしてこの iワークフローの構築を可能にしたブレイクスルーは,前述のとおりEye-FiとiCloudであった.今回は,iワークフローにおける活用法について解説してみたい.Eye-Fi──“特殊なSDカード” iPadが発売になった2010年は,写真データを必ずパーソナルコンピュータ(Mac)に取り込んでからしかiPadに転送することはできなかった(図1).ならば,Macを経由させずにデジタルカメラから直接iPadに写真データを送れないかと考えるようになった(図2).歯科の現場でここが使える!iPadを活用したDental Digital Communication実践法歯科医院のための窪田 努京都府開業 クボタ歯科連絡先:〒606‐8103 京都府京都市左京区高野西開町41‐104キーワード:口腔内写真,コミュニケーション,Eye-Fi,iCloud総論その2:iワークフローの概要と活用法第2回連載スマートフォンアプリ「QuintMobile」無料公開中!誌面で紹介しているテクニックなどを動画で理解できます.iPhoneをご利用の方は,Apple AppStoreにて「QuintMobile」(無料)を検索し,インストール.Androidをご利用の方は,Google Playにて「QuintMobile」(無料)を検索し,インストール.アプリを起動し「QuintMobile」マークのついたページをカメラに収まるようにかざします.関連した動画などのコンテンツが起動します.(動画再生開始まで,数秒かかります)アプリをダウンロード1「QuintMobile」は無料ですが,動画再生にデータ通信料が発生します.パケット定額サービスでのご利用を推奨します.動画再生のサービス提供期間は,本誌発刊月から原則2年間となります.2QuintMobile検索のついた写真を写すMovie

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