ザ・クインテッセンス5月
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静脈内鎮静法を併用した処置・手術実施の流れ2~1週間前前 日当 日来 院・日常生活を支障なく過ごせているか どのような制限があるか? ASA,NYHA,Hugh-Jonesの分類で の評価は?・偶発症,合併症をどう予防するか・最悪の事態にどう備えるか・必要に応じて歯科麻酔科医が直接問診患者へ静脈内鎮静法の説明①静脈内鎮静法とその必要性安全・安心・快適性をより高めるため・術者=処置・手術に集中,歯科麻酔科医=全身管理担当・ストレスの軽減,痛み・不快感・記憶を残さない・不測の事態の予防や発生時の対処の迅速化②実施にあたっての注意事項・健康状態精査,対診への協力・術前の経口飲食水分摂取制限・術中の用便不可・術後の車の運転など判断・責任を伴う行動不可③歯科麻酔科医とは・全身麻酔,各種全身鎮静法などの麻酔の知識と技術を本格的に修得し,ショック防止や安全管理に精通した無痛治療のスペシャリスト当日のコンディショニングの指示・十分な睡眠,安静,指示通りの服薬・開始6時間前からの経口食物摂取禁止 2時間前からの経口水分摂取禁止入室時の注意事項・装身具は外す →圧迫により患者を傷つける可能性がある・厚手の服は避ける,マニキュア不可 →モニタ装着:血圧,動脈血中酸素飽和度を測定・直前の用便,ストッキング・タイツ類は脱ぐ・ふらつきが残る可能性があるのでブーツ,ヒール靴は避ける・帰宅時,帰宅後の注意事項術中の依頼事項の準備 静注による抗生物質投与,GBR用の採血など静脈内鎮静法の準備を整える 点滴セット,薬剤,モニタ,酸素カニューレなどコンディションの確認気分,血圧,脈拍前日・当日術前の注意事項の確認経口摂取制限服薬服装・装身具など術後の注意事項の確認帰宅時,帰宅後の制限最終カンファレンス全身管理上の問題点手術の順序,難易度,変更の可能性必要な追加事項手術内容の立案リスク評価と対応・原則として概ね2時間以内で終了させる (長時間に及ぶ場合には歯科麻酔科医に相談)・ 治療および手術内容,予定時間を事前に歯科麻酔科医も含めて確認*開始後に変更の可能性がある場合はとくに知らせておく*具体例ネックレス,指輪,ブレスレット,腕時計,付けまつげヘアピン,ピアス,コンタクトレンズ等日程を決める問診,現病歴,家族歴問診票に記載されていない問題はないのか?・日常生活でのエピソードは?・ どのような合併症があるか?とコントロールされているのか?・対診書のデータは最新のものか?・内服薬は指示通りに服用しているのか? *おくすり手帳の確認・生活リズム:シフト制? 夜勤業務? 夜更かし,徹夜など124the Quintessence. Vol.32 No.5/2013—1048

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