ザ・クインテッセンス5月
6/8

インプラント矯正への誘い叢生・混合歯列期への対応1STEP3:叢生への対応Part2:Orthodontic with TAD of the Crowding and the Mixed DentitionMasahiko Kanenariキーワード:インプラント矯正,叢生,混合歯列期,側方拡大,成長状態山口県開業 クリスタル歯科連絡先:〒747‐0834 山口県防府市田島663‐10金成雅彦 厚生労働省から発表された平成23年度の歯科疾患実態調査結果によると,12~20歳未満の人の約44%に何らかの叢生状態が確認されたという(図1).歯列不正は国際的にも日本人の特徴としても挙げられるようである.日本人は欧米人よりも歯の大きさが大きいわりには,大陸文化とは違う長年の食生活により顎骨の大きさは小さいといわれている.約2人に1人の割合で叢生が確認される1つの原因といえる. 歯列における叢生状態は審美的によくないだけではなく,口腔内の衛生状態を保持する点からは不利な状態であろう.図2に叢生改善の目的を呈示する.はじめに第2回■ 叢生なし ■ 叢生あり上下顎とも■ 叢生あり上顎のみ ■ 叢生あり下顎のみ12~15(歳)16~200%20%40%60%80%100%図1 叢生の状況(割合)(平成23年歯科疾患実態調査:厚生労働省より改変引用).99the Quintessence. Vol.32 No.5/2013—1023

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です