ザ・クインテッセンス10月
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歯質保存(再石灰化)療法視診う蝕病変発見検査(エックス線など)総合判断して患者個人の治療計画作成う蝕病変の診断う蝕病変の予後患者の予後患者の評価日常生活指導切削修復療法リコール,再評価経過観察う蝕病変の活動性評価歯/歯面う蝕リスク検査・評価歯の状態/う蝕経験評価生活習慣調査・評価患 者統 合ICONICDASDIAGNOcam杉山精一千葉県開業 杉山歯科医院連絡先:〒276‐0027 千葉県八千代市村上団地1‐53キーワード:ICDAS,カリエスマネジメント,Infiltration,ICON,DIAGNOcamRevolution of Caries Treatment in Japan日本のう蝕治療を変えよう“低う蝕時代”─カリエスマネジメントのニューテクノロジーと実施の問題点Seiichi Sugiyama特集2 先進工業国では1970年代から小児若年者のう蝕の減少がはじまり1,日本はそれより約20年遅れたが,平成23年の歯科疾患実態調査2では12歳児のDMFTは1.4,平成24年度学校歯科保健統計調査3では1.1となり,他の先進工業国と同様に大幅に改善されてきた.当院でも20年ほど前は,来院時にすでにう窩があり,歯髄炎症状を主訴とする患者が多数来院していたが,最近は,そのような患者が減少したことを実感している. このようなう蝕の疾病構造の変化にともない,新しい診査法としてICDASが考案され,修復主体のう蝕治療から,カリエスマネジメントへと変わりつつある.今回,このカリエスマネジメントをサポートする新しい動きとして,ICDAS記録ソフトの登場,隣接面の新しい非切削う蝕治療,被曝の問題のない新しいう蝕検査機器を紹介し,最後に,現状の問題点をまとめてみた.はじめに57the Quintessence. Vol.32 No.10/2013—2107

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