ザ・クインテッセンス1月
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備えて・使えて当然!AED怡土信一/横山武志九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座歯科麻酔学分野連絡先:〒812‐8582 福岡県福岡市東区馬出3‐1‐1社会から問われる医療安全 あなたの医院のAEDは,今すぐに正常に動く状態になっているかつねに確認できているだろうか? AEDを使うスタッフや,あなた自身の訓練は,十分にされているだろうか? 当然のことだが,「AEDを置いておけば安心」というわけではない.AEDは,適切に使うことができて初めて,患者の命を救う道具となるのである.イザというとき慌てないために,日ごろから万全の準備をしておかなければならない.全国の歯科医院に設置されているAEDの数17万台以上約0.8万台全国に設置されているAEDの数( =10,000台) 歯科治療中に発生した心停止の症例は,毎年のように報告されている.突然の心停止には,迅速かつ質の高いCPR(心肺蘇生法)とAED(自動体外式除細動器)による除細動が必須である.あなたの医院では,万が一の場合,すぐにAEDを準備することができるだろうか? 全国には17万件を超えるAEDが設置されている1(図2).歯科医院は,スポーツ施設や駅,学校などと同様にAEDを設置するべき施設とされている2.しかし,AEDを設置している歯科医院は決して多くない.このような現状で,安全な医療が提供できるのだろうか?AEDは…?使い方は…?設置率?%FEATURE巻頭特集 あなたの医院のAEDはイザというとき使えるようになっていますか?あなたの医院にAEDはありますか?47the Quintessence. Vol.33 No.1/2014—0047

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