ザ・クインテッセンス1月
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この重度インプラント周囲炎から先生は何を感じますか?インプラント周囲病変(インプラント周囲炎・周囲粘膜炎の総称)の急増が大きなトピックとなるなか,さまざまな角度からこの問題が取りざたされているが,まだまだ“群盲象を評す”というのが実態であろう.これらの写真をみてほしい.スウェーデン・ブローネマルククリニックでインプラント埋入後,34年目の一例(91歳,女性)である.4年前に病気を患い,メインテナンスのための来院ができずにいた.度重なるSRPによりインプラント表面は傷で覆われ,発赤・腫脹・排膿が繰り返された(写真はブローネマルククリニックDr. Albert Turriのご好意による).このケースから学ぶことは多いのではないか?これからの3回の集中連載で,インプラント周囲病変の全貌と捉え方を紐解いていく.本稿は日本歯周病学会2013春季学術大会(第56回)でのDr. Stefan Renvertの講演をもとに,筆者(弘岡)が一般臨床家向けに大幅に再構成し,まとめ直したものである.なお,本年10月10日(金)〜12日(日)にパシフィコ横浜で開催される第7回日本国際歯科大会において,詳細を講演予定である.The Verification by Latest Evidence:Peri-Implant DiseaseHideaki Hirooka/Stefan Renvertキーワード:インプラント周囲病変,病因論,診査・診断,疫学最新エビデンスで検証インプラント周囲病変1 病因論,診査・診断,疫学2009年,Europerio 6,Stockholmにて東京都開業 スウェーデンデンタルセンター/東北大学歯学部臨床教授*スウェーデン/Kristianstad大学教授連絡先:〒100‐0011 東京都千代田区内幸町2‐2‐3 日比谷国際ビル3F弘岡秀明/Stefan Renvert*第7回日本国際歯科大会連動企画2014年10月10日(金)13:00~17:30 Bホール「インプラント周囲炎,その実際をふまえた対応とは?」FEATURE特 集 4124the Quintessence. Vol.33 No.1/2014—0124

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