ザ・クインテッセンス8月
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歯への機械的作用による咬耗(attrition)および摩耗(abrasion),化学的作用による酸蝕(erosion)に分類され5,7~9,それらが単独で生じるより,複合して生じることが多いといわれている.ゆえに原因の識別は単純ではなく,明確でない場合には包括的にTooth Wearと表現する10.また,これら3つにAbfaction(アブフラクション)を加えている文献も散見される3,4,11.咬耗・摩耗・酸蝕誰にでも起こりえる 歯は咀嚼,食生活,社会環境,習癖,全身疾患等さまざまなものに影響を受けるため,その形態は経年的に変化すると考えて何ら不思議ではない.言い換えれば,Tooth Wearは高齢者やブラキシズムをする人などに限定されず,乳歯萌出時から永久歯喪失まで生涯に渡って誰にでも起こりえる.その2その36歳男児の乳歯列に認められたTooth Wear.何? まず知っておきたい3つのこと咬耗摩耗機械的な作用によるもの酸蝕化学的な作用によるものHow?Who?127the Quintessence. Vol.33 No.8/2014—1725

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