ザ・クインテッセンス9月
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40point?point70pointFEATURE特 集 4総義歯成功への近道を探る2痛くない,よく噛める,動きの少ない,顎堤の吸収の少ない義歯をめざして大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野連絡先:〒565‐0871 大阪府吹田市山田丘1‐8コーディネーター:前田芳信プレゼンター:松田謙一Seeking a Shortcut for Fabricating Successful Com-plete Dentures:Denture with Stability and Without Pain, Difficulty in Chewing and Ridge ResorptionYoshinobu Maeda, Ken-ichi Matsuda 本シリーズの1回目では前半で総義歯の教育や臨床において,何が難しくしているのかを分析することを試みるとともに,後半では大学教育ならびに臨床に携わっている臨床家に症例を通じてそれぞれのアプローチを示してもらった.そこでは,総義歯臨床においても術者が違っても,あるいは経験が少なくても一定以上(70点以上)の結果をだすことができるようにすることを前提に,共通点を探ってみた. 今回は,松田先生に総義歯治療の考え方を教科書の記述のなかから,とくに印象法に注目し,その変遷と理由,さらには共通点を探ってもらった.さらに,一定以上の結果をだすことができる方法の1つとしてわれわれが着目したBPSの特徴とその利点を活かした応用例を提示してもらう.さまざまな術式があっても,その共通点を見出すこと,またその歴史的背景を知ることから確実な方法を組み立てていく例としてとらえていただければ幸いである. (前田芳信)総義歯臨床に悩む読者のために●Part2●Part1●まとめ総義歯臨床アプローチ法の変遷こんな症例にはこんな対応,応用を総義歯臨床の今後の方向性

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