ザ・クインテッセンス11月
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FEATURE特 集 3 日本においてインプラント治療が広まってから数十年,筆者が初めてインプラント治療を行ってから約20年が経過した.今でこそ,インプラント治療は「天然歯を守るため」のものとして有効であるが,当初は天然歯を守るための治療法というよりも,「欠損部位があればインプラント」という選択をしていたように思う. インプラントが従来の欠損補綴と異なる点は,天然歯と同等に近い機能が得られることであり,残存歯を守るためにもっとも有効な治療法であると考える.しかし,保存可能な天然歯があるのに,インプラントを行うために便宜的抜歯を行うことは第一選択なのであろうか? また,天然歯を守るためのインプラントとはどういうものなのか? 筆者の臨床ケースとともに考えていきたいと思う.青井良太東京都開業 あおいデンタルクリニック 麻布十番ペリオ・インプラントセンター連絡先:〒106‐0045 東京都港区麻布十番1‐7‐1 MGB麻布十番ビル2FGo Back to Basics─Preserve the Natural Teeth by Implant : Again!Ryota Aoiキーワード:天然歯,インプラント,セカンドオピニオンはじめに:インプラントは天然歯を守るためのもの“天然歯を守るための という基本に帰ろう78the Quintessence. Vol.33 No.11/2014—2386

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