ザ・クインテッセンス2月
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義歯に挑む!義歯に挑む! 口腔機能低下,咀嚼障害への対応原土井病院*岩手医科大学歯学部補綴・インプラント学講座代表連絡先:〒813‐8588 福岡県福岡市東区6‐40‐8岩佐康行/古屋純一*/佐藤友秀*/山本尚徳*Challenge for the Removable Dentures in Super-Aged SocietyYasuyuki Iwasa, Junichi Furuya, Tomohide Sato, Hisanori Yamamotoキーワード:超高齢社会,運動障害性咀嚼障害,PAP,栄養指導……つまり,超高齢化にともなって,従来とは異なる対応も義歯に求められるようになってきている. では,それは具体的にどういうことなのか,本稿では超高齢社会における義歯のもうひとつの役割について考えてみたい.超高齢社会における義歯の役割を再考してみようQuestion3それならば,今後も義歯治療は咬合の回復を第一とした従来の義歯治療がもっとも重要Answer これまで多くの歯科医師が義歯治療の対象としてきたのは,う蝕や歯周病等で歯を喪失し,咀嚼障害を訴える患者が主体であった.そして,その治療においては咬合の回復が第一で,今後も,そのような治療技術を習得することは重要ではある. しかしながら,超高齢社会を迎えて,上述の咀嚼障害とは異なる咀嚼障害の増加が今後予想される……41the Quintessence. Vol.34 No.2/2015—0263

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