ザ・クインテッセンス2月
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リハ病院施設緩和ケア死亡回復期ケア詳細は第3回(4月号)で長期ケア詳細は第4回(5月号)で第1回 生活参加への歯科のかかわり 2月号第2回 “急性期”に歯科は何ができるのか 3月号第3回 “回復(リハ)期”に歯科ができること 4月号第4回 “特養を含む施設”で歯科ができること 5月号第5回 “在宅”で歯科ができること 6月号第6回 総括:歯科がすべきことは山ほどある 7月号全6回連載目次(予定)はじめに 日本が高齢社会になり,今後も高齢化率は上昇することについては改めて記すことのない常識になった.2013年国立社会保障・人口問題研究所の推計では,65歳以上の高齢者の総人口における割合は25.1%となり,前期高齢者(65~74歳)は12.7%,後期高齢者(75歳以上)は12.3%になるとしている.さらに,2013年度の介護給付費実態調査によると,前期高齢者での年齢別要介護認定率は4.3%(65~74歳)であるものの,後期高齢者では30.5%になっている.今後,総人口は減少するものの,65歳以上高齢者人口は2035年に33.4%まで増加し,2042年に3,878万人でピークを迎えるとされる.すなわち,今後の日本では,要介護度の高い後期高齢者が爆発的に増加し,言わば超高齢化した大衆が要介護状態になる. このような要介護超高齢者の口腔の問題に,歯科医院に通院できる人を対象とした疾患治療を目的とした従来型の歯科医療の考え方で対応できるのであろうか. 本連載では,大衆超高齢社会が求める歯科医療とはどのようなもので,私たちはどのように考えればよいのかについて論じてみたい.へのかわり61the Quintessence. Vol.34 No.2/2015—0283

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