ザ・クインテッセンス2015年4月
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施設緩和ケア死亡長期ケア詳細は第4回(5月号)で第1回 生活参加への歯科のかかわり 2月号第2回 “急性期”に歯科は何ができるのか 3月号第3回 “回復期”に歯科は何ができるのか 4月号第4回 “長期療養施設”で歯科は何ができるのか 5月号第5回 “在宅”で歯科は何ができるのか 6月号第6回 総括:歯科がすべきことは山ほどある 7月号全6回連載目次(予定)リハ病院回復期ケア第3回(4月号)はじめに 多職種協働における歯科医療の目的は,①誤嚥性肺炎の予防,②口腔機能の維持・回復,③経口摂取を支援して,栄養吸収機能を維持・改善し,サルコペニアとフレイルティを防止して,生活参加を支援することである. 急性期医療後,入院前の生活に復帰できるだけの身体機能が保存されている場合には,回復期病棟や老健施設は必要ではない.しかしながら,年齢によって異なるものの,骨格筋は,1週間使用しなければ10~15%の筋力を失うとされることから,たとえば1か月間,仰臥した状態で経過すると,入院前の約52%に筋力は低下する.この間,義歯を撤去して経口流動等の軟食や非経口摂取状態で経過した場合,体重程度の咬合圧を発生できる咀嚼筋も廃用化する.その場合,義歯を再装着しても入院前に可能であった常食は摂取できないと考えられる.生活復帰のためには,口腔機能の視点からの口腔リハビリテーションが必要である.科はか115the Quintessence. Vol.34 No.4/2015—0777

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